動物の歯 ネズミの歯(げっ歯類の歯)について
こんにちは!!
歯科医師の内藤です!
今回は動物の歯シリーズ第二弾、ネズミの歯についてのお話です。🐭
ネズミは齧歯類(げっしるい)というグループに属する生物です。「齧る(かじる)」という字が名前に入っているほど彼らはとにかく一日中何か硬い物をかじってばかりいます。
齧歯類にはネズミの他にリスやカピバラなどがいます。🐿
彼らの歯の最大の特徴は、写真のような非常によく発達した前歯(齧歯類の場合は門歯と呼びます)です。
この門歯はなんと一生にわたってひたすら伸び続けるのです。
歯が伸びすぎて困らないかと心配になるところですが、硬いものを食べるときに自然に削られて、ちょうどよい長さにキープしているようです。
ネズミら齧歯類が頻繁に物を齧るのは歯が伸びすぎるのを調整する役割のためでもあったのです!
また、立派な門歯をもつ一方で、齧歯類には犬歯(けんし)が退化してしまっています(奥歯(臼歯)は持っています)。
犬歯とは私たち人間の口でいうところの八重歯で肉食獣では発達した牙となることが多く、肉を切り裂くのによく使われます。
齧歯類に犬歯が見られないのは、肉を噛みちぎるより硬い物を齧ることが多い食生活に由来するようです。
以上、齧歯類の歯についてでした!🐭
2023年8月5日 (土)
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