プラークとバイオフィルム
こんにちは!歯科衛生士の石井です(●’◡’●)
みなさん、バイオフィルムって知っていますか?
むし歯や歯周病は
バイオフィルムの感染によって始まると言われています。
あれ…?
むし歯も歯周病も原因は 『 プラーク(歯垢)』 だったはずじゃ…(⊙_⊙)?
どういうこと??
今回はプラークとバイオフィルムについてお話しようと思います!
プラークというのは細菌の塊で、
1mgあたり約1億個(約600種類)の細菌が
存在していると言われています。
” 食べかす ” とはまったくの別物ですよ(⊙o⊙)
食べかすは単純に食べ物をかみ砕いたものが
歯と歯の間などに残ったものですからね~
プラークの約80%が水分で、
約20%が固有物(その70%が細菌です)と言われています。
どうやって作られるのかというと…
1~2分で、歯の表面には『 ペリクル 』 という膜ができます。
ペリクル自体には細菌は存在せず、歯を保護する効果もあります。
” 唾液によるコーティングのようなもの ” と思ってください😊
そこから8時間くらいで、
ペリクルの表面にミュータンス菌(むし歯菌)などの細菌が付着します。
これがプラークです( •̀ ω •́ )b
歯みがきしなかったり磨き残しがあったりすると、
どんどん細菌は増殖して厚いプラークになっていきます。
バイオフィルムはというと、
プラークの細菌自身が作り出す粘着性の強いフィルム状の物質で、
細菌を包み込んで外敵をシャットアウトします。
水に溶けなくて、この中で細菌はさらに増殖します。
つまり、
物理的な方法でしか落とせないし、薬が浸透しませんo((⊙﹏⊙))o.
” プラークを守るフィルム状のもの ” と言うとわかりやすいですかね😉
バイオフィルムができるまでには18時間以上かかると言われています。
簡単に落とせるうちに歯みがきで落としましょう!!
ということで・・・
プラークとバイオフィルムって、実は同じものなんです😲
排水溝などでみられるヌメリのことも
バイオフィルムって言うんですよ!
プラークと構造が同じだということが
十数年前の研究からわかったそうで、
そこから歯科でもバイオフィルムという言葉が
使われるようになったんです(❁´◡`❁)
排水溝のヌメリって軽くこすったくらいじゃ取れないですよね?
プラークも同じです!!
粘着性が高いので、歯みがきするときは
1か所につき10~20回は動かしてくださいね!
今回は院内でお渡ししているこちらのリーフレット
『 むし歯・歯周病はバイオフィルム感染 』
に沿ってお話しました(*^^*)
2020年5月29日 (金)
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