医院ブログ

むし歯と食習慣

2023年3月14日 (火)

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こんにちは。歯科医師の藤山です。

 

 

今回、ブログを初めて書かせていただくことになりました!!

皆様の健康に役立つ情報を発信出来るよう頑張りますのでよろしくお願いします。

 

 

さて、今日はむし歯予防に大切なポイントをお話していこうかと思います。

 

 

皆さん、むし歯予防と聞いたら何を思い浮かべますか?

 

多くの方が歯磨きとフッ素を思い浮かべるかもしれません。勿論、どちらも大切なことですが、忘れがちなのは食習慣です。

 

 

ジュース、お菓子などがむし歯の原因となりやすいのはイメージとしてあると思いますが、間食の回数やタイミングも重要です。

 

 

これらを考えていくにあたり知っておいてもらいたいのが“ステファンカーブ„です。

 

 

ステファンカーブとは口腔内のプラークpHの変化を表したグラフです。

 

 

pHというのは簡単に説明すると酸性とアルカリ性のバランスを表した数値です。

 

 

お口の中は普段はpH7(中性)くらいに保たれているのですが、お食事をとると徐々に酸性のほうに傾いていきます。そして、pH5.5を下回ると歯の表面のエナメル質が溶け出してきます。これを脱灰といいます。つまり、食事をとる度にお口の中は“一時的„にむし歯になりやすい環境になってしまうというわけです。

 

 

そして、ここで重要になってくるのは唾液です。唾液にはお口の中を中性に戻してくれる緩衝作用と溶け出した歯を修復する再石灰化作用があり、30分程で酸性に傾いたバランスを中性に戻してくれます。

 

 

長くなってしまいましたが、この一連の流れをグラフにしたものが下記のステファンカーブです。

 

 

 

 

この様にお口の中は普段お食事をとる度に、脱灰と再石灰化を繰り返していることがわかります。なので、上のグラフのような食事をとる時間を決めて間食が少ない規則正しい食生活がむし歯のリスクを加味するうえで理想的なものになります。そして、下のグラフのような間食の回数が多く、むし歯のリスクの高い食事が多いと、常にお口の中が酸性の状態になってしまうので虫歯になりやすい状態になってしまいます。

 

 

しかしながら、特にお子さんの場合は間食を控えるのはなかなか難しいときもあると思います。そういったときはなるべくむし歯のリスクの低いおやつにするなど試みてもいいかもしれません。

 

 

今回は以上になります。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

フッ素の使い方やむし歯リスクの高い食べ物の話など今後もまた更新していこうと思うのでまたよろしくお願いします。

 

 

 

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